2009年2月13日金曜日

小泉元首相、給付金に反対表明 首相郵政発言「笑うほどあきれた」

2009年2月13日(金)8時0分配信 産経新聞
 自民党の小泉純一郎元首相は12日、東京・永田町の党本部で開かれた「郵政民営化を堅持し推進する集い」の世話人会で、野党が反対している定額給付金について、「本当に3分の2(の衆院での再議決)を使ってでも成立させねばならないような法案とは思っていない」と述べ、参院で多数を占める民主党など野党の理解を得られるよう見直すべきだとの考えを示した。郵政民営化をめぐる最近の麻生太郎首相の発言に関しては「笑っちゃうくらいあきれている」とし、首相の姿勢を強く批判した。  小泉氏は会合で、定額給付金について「私は次の選挙で引退するが、『あの時賛成したが実はそうではなかった』と言いたくない。もっと参院の意見を調整して妥当な結論を出してほしい」と述べ、事実上、定額給付金の実施に反対する意向を示した。  定額給付金は与党側が次期衆院選に向け、政権浮揚策として推し進めてきた政策だ。政府・与党は今月下旬には、定額給付金の財源を盛り込んだ平成20年度第2次補正予算の関連法案を衆院で再議決し、定額給付金支給を実施する方針だ。  だが、自民党内から16人が反対に回れば、関連法案は廃案となり、麻生政権が行き詰まるのは必至だ。各種世論調査で、依然として国民的な人気が高い小泉氏の痛烈な首相批判は、党内の「麻生離れ」に拍車をかける可能性がある。  小泉氏はまた、この日の会合で「最近の首相の発言には怒るというより笑っちゃうくらい、ただただ、あきれているところだ」と批判した。続けて、10日に麻生首相から電話があった際のやりとりを披露した。  麻生首相に小泉氏は「首相や執行部の方針に批判的な発言をすると『後ろから鉄砲を撃つな』という押さえ込みがかかるが、首相が前からこれから戦おうとしている人たちに鉄砲を撃っているんじゃないか。発言には気をつけてほしい」との不快感を表明。「首相の発言に信頼がなければ選挙は戦えないと肝に銘じてほしい」と指摘したという。  小泉氏の発言について民主党の鳩山由紀夫幹事長は都内で記者団に「麻生首相はもう持たない。自民党内でも一番人気のある元首相の発言だ。国民のために真剣に考えるべきだ」と早期退陣を要求した。  麻生首相は12日夜、首相官邸で記者団に、小泉氏の発言について「批判があるのは伺っている。発言は慎重にする」と述べた。  一方で「選挙を戦えないというが、国民の総意は景気対策だ。景気対策を仕上げて戦えるようにしたい。しかるべき時期に政策を立て、野党との違いを明確にして行う」と述べた。定額給付金についても「政府・与党できちんとした手続きを踏んで決めた結論だ。粛々と成立させるように努力する」と語った。
ここからは個人的意見
ついに元首相と現首相という図式で仲間内の戦いが始まった。元首相の采配もかなり強引で経済界も当時はなかなか受け入れるまで時間がかかった。
現首相はかなり強引だがよくブレルので、そこを突かれて内閣の支持率を下げているのは気の毒だ。自民党と民主党の支持率は同じくらいで、民主党の支持率が特に伸びているわけではない。これまでも組織が破壊されるときは仲間割れが起こるというが、今回は一体どうなるのか。前回の衆議院選挙で当選した「刺客」組を中心にした16人が造反すれば衆議院の再議決で3分の2以上の賛成票を取れないというが、きわめて政局は流動的になった。しかし八方ふさがりになっても首相の政権投げ出しは絶対やめてほしい。歴代の首相の短い任期に外国では全く評判が良くない。最後まで責任を持ってバトンタッチしてほしい。

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